武装がらみの、ある奴らの情報が手に入った。
だから武装の村田将五への接触を試みた。
結果は一目惚れ。
タダで情報提供までしてしまった。何やってんだ、私。
そして今、ある約束の場所に向かっている。待ち合わせの相手は村田将五。
ホント、何やってんだ、私。
Saturday
あれから電話が来た。
そして電話の最後に会いたいと言われた。
誘いを断る理由などない。
また会いたいがために、連絡先を残してきたのだから。
(少し早すぎたかな・・・)
到着するとすでに彼は私を待っていた。
「そこにバイク、止めてあるから」
「後ろに乗って。」
「えっ?どこに行くの?」
「きっと
も気に入る場所だ。」
(あ、呼び捨て・・・)
ヘルメットを渡され、言われるままにバイクに乗った。
(すごい風圧・・・)
思わず彼に後ろから抱きつく。
周りの風景が颯爽と駆け抜けていく。
とても心地よかった。ずっとこのままでいたかった。
風も、将五の温もりも、自分の心の高鳴りもすべてが心地よかった。
道沿いには海が見えてきた。
「あ・・・海・・・」
潮風を感じ、顔を上げる。
「ここだ。 そろそろか・・・」
バイクをとめた。
しばらくたって夕暮れ時。
「きれい・・・」
ただ二人黙って、海を見つめていた。
沈黙が逆に心地よくて、時を忘れて長い間そのままでいた。
辺りは徐々に夜の気配を見せ始めた。
「帰るか。」
「うん。」
行きよりも、将五の背中に一体感を感じた。
彼が愛おしい。
それから私たちは恋人になった。
…continue